看護師 ストレス

看護師はストレスがたまりやすい職業?【この仕事の現状】

看護師はストレスが多い?

 看護師の仕事は対人関係の多い仕事です。最近は電子カルテ導入でパソコンに向き合う時間も多いのですが、基本的には人相手の仕事です。看護師の向き合う「人」というのは、患者だけではありません。患者家族・医師・看護師・検査技師・放射線科技師・薬剤師・クラーク・看護助手・介護士・医療(地域)連携室etc.これら多くの人間関係があるために、それぞれとの関係性においてストレスが溜まりやすいのです。逆に考えると、これらの病院を構成するスタッフとの人間関係が円滑であれば、ストレスはかなり少なくなると言えるでしょう。
 対象が多いだけに、看護師はストレスの多い仕事です。おまけに仕事の内容も単純な作業ではないため、患者一人ずつ対応が異なります。また、本来コメディカルは対等な立場にあるとされているのですが、現実は医師が全ての職種の上にいます。患者も、看護師に対して求めるものが高くなっており、まさにサービス業となっています。 
威張りちらす患者に、高飛車な医師…これらの間に入るのが、看護師の役目。看護師の業務の殆どは、点滴やバイタルサインのチェックではなく、これら人間関係の調整であるのです。

働くスタイルの違いが、ストレスになる

女性の職場では、各々の仕事に対する価値観が違います。シングルで仕事に生きる人、シングルだからこそ自分ががむしゃらに働かなくていいやという人、夫の稼ぎがあるからパートで十分という人、離婚して子供を抱えて必死で働く人…。価値観の違う人が、全く同じ時間に働いたとして、その仕事内容は同じものになるでしょうか?
本来ならば勤務時間中は皆同じ看護師ですから、仕事内容に差があってはいけません。しかし人間は感情の生き物でもあります。モチベーションの違う人が、同じ仕事内容をこなすことは実際できないのです。
例えば、半日勤務のパートの看護師が、あと10分で勤務終了という時に入院患者を受けるでしょうか? 10分以上かかりそうな仕事に手を出すでしょうか?最初から中途半端になってしまうからという言い訳をして手を出さない人、形だけ手を出して時間がきたら帰る人、時間オーバーしても一区切りつくまで対応する人…ここでパートとしての仕事への価値観が出ます。やはり入院や面倒な業務を受けるのは、残るフルタイムの看護師になるのです。半日とフルタイムで働くのとでは、モチベーションは大きく変わります。そもそも、午前中の勤務時間よりも午後の方が長いのです。フルタイムであれば残業も付いてきますから、実質は倍以上の勤務時間になるのです。
同じフルタイム勤務の中でも、パートとして働くから面倒な仕事や勉強会、委員会から外れ、年末年始やお盆休み、子供の体調不良時は優先して休みをもらうのが当然という人もいます。こういう人も、職場全体の動きではなく、自分一人の都合で行動しやすいので、それを補うのが正規職員でフルタイム勤務に従事し、更に周囲を見渡せる人になってしまうのです。そういうことをできる人は、職場の中にどれだけいるでしょうか?部署の人数として看護師の数は多くても、実際その部署の1日の仕事を責任持って最後まで遂行する人は少ないのではないでしょうか。そして、そういう立場にある人がストレスを抱えていくのです。

看護の世界でどう生きていくか

看護師の職場はとにかく対人関係で成り立つ仕事。男性看護師も増えてはきたものの、まだまだ女性社会。一般企業と違って上に男性社員がいるのではなく、女性の中で上司と部下がいるというのも大きな特徴です。それでいて、多職種である医師が、上司という立場にはないものの、看護師の上にいます。また、それぞれの抱える家族背景によって仕事の打ち込む度合いや仕事の価値観も違います。女性社会ならではの「お局様」的な人物もいて、それが専門職としてのスキルと一致しているとも限りません。
看護の世界で働き続けるためには、上手に人間関係を築いてストレスを溜め込まないということが、最も必要なスキルなのかもしれませんね。そして、自分はどういう働き方をするか決めたら、他人の働き方に対して、いちいちイライラしないこともストレスを溜めないコツです。