看護師のストレス要因「師長、上司との関係」

看護師のストレス要因6〜師長、上司との関係〜

どんなに嫌な人でも、必ずどこかでお世話になる

 看護師は専門職ですから、やはり経験を積んでいる人の方がスキルは上です。また、各分野においても専門性を突き詰めていくことがあるので、どんなに脳外科ではバリバリのナースであっても、オペ室に配属したら新人です。一つの部署に定年まで居続けると言う人はまずいないでしょうし、医療は日進月歩進んでいきます。部署の中では一番ベテランでも、他部署の若い人に教えてもらうこともあるかもしれません。どこで誰と一緒に働くことになるか、お世話になるかわからないのです。

わかっていない人ほど、敵を作る

ということは、看護師同士で敵を作っても、いいことは一つもないのです。ところが、少し今の部署で自信をつけてきた人が、天狗になっていることがよくあります。新しく入って来る人をいびったり、必要な指導をしなかったり。そんな心の持ち主が、患者にだけ良い看護師ではいられないと思うのですが…世の中うまくやる人はいるものです。患者・患者家族、医師にはいい顔をしていても、後輩いびりのひどい人も珍しくありません。 
 逆に、他部署の人でも申し送りや委員会等で接するときにとても親切にしてくれる人もいます。自分が直接指導する立場になくても、大事なことを教えてくれたり、面倒を見てくれる人。そういう人には、院内の至るところに自分の味方となってくれる人がいます。少し無理なお願いを聞いてもらいたい時や困った時に、「あの人が困っているなら、協力してあげよう」となるものです。
「いつか世話になるかもしれないから、誰にでもいい顔をしよう」「あの人に恩を売っておこう」と思って行動しているうちは、味方はできません。そもそも、自分の部署で威張り散らす人は、自分だけが良ければよいのですから、協力するということはしません。それでいて、自分は協力してもらうのが当たり前と思っている節があります。自分のことを過大評価して、本当の価値がわかっていない人程、周囲に敵を作るものなのですね。

コミュニケーションは、看護師に必須のスキル

 どんなに嫌いな師長であれ、先輩であれ、看護師同士の連携がうまくとれなければ、業務に必ず支障が出ます。最悪医療ミスを起こすこともあり得ます。看護師同士の人間関係を良好に保つには、コミュニケーションスキルが必要です。対患者に対しても必要なスキルです。

ですから、患者だけでなく、師長も先輩・後輩もコメディカルも含めて、相手のことを考えた発言や行動をとる必要があるのです。

昨今はどうも、コミュニケーションをうまくとれない人が多いように感じます。そして、自分のスキルや人間性の未熟さを他人のせいにする「他責」の人が多いですね。これでは看護師としてだけではなく、人間としても未熟な人間のままです。看護は全人的に患者をみる必要があるのです。